長男が公文を始めた理由:発達グレー

長男と公文について、もう少しお話ししたいと思います。なぜなら、長男が公文を始めた理由には、発達グレーの特性が強く関わっているからです。

まず、長男は見通しが経たないことをするのが大嫌いでした(今もあまり得意ではない)。

特に苦手だったのは、初めて経験すること。

初めて見る遊具(滑り台や鉄棒など)、初めて見る器具(箸など)、初めての場所など。

そういった物を触らせたり、親が手伝って体験させようものなら断固拒否。癇癪を起して大泣きしてしまいました。どのようにして使えばいいのか、見通しがたたず、興味以上に恐怖感が強く出てしまうのです。

思えば1歳の頃、初めて地面を歩かせようとした日、パニックを起こして一歩も歩かず泣き続けた長男。しばらくは抱っこ紐から下ろしただけで大泣きでした。プレ幼稚園は初日に大号泣&脱走をして、そのまま通えなくなった園もあります。

そんな彼でしたが、療育施設の職員さんと一緒だと、頑張ってやってくれました。大型遊具の滑り台は、滑るのに1年、上るのに2年かかりましたが克服。箸も、作業療法士さんと1対1で2年ほどして、何とかクリアしました。

さて、そんな長男でしたので、鉛筆を握るのをとにかく嫌がりました。親と泣きながら〇を描くのがギリやっと、迷路は論外、文字を書くなんてとんでもない。年中の夏時点でこの状態。

正直、私は焦っていました。

小学校に入学した時点で、文字が書けないかもしれない。

もちろん、まだ年中。時間はあります。けれど、脳裏によぎる2年かかった大型遊具。文字が書けなくても良い、せめて運筆はできるようにしなければ。

そんな中、白羽の矢がたったのが公文の国語でした。ズンズンという運筆トレーニングをしてくれるという点と、近所に評判の良い校舎があったこと、義母が公文国語激推しだったのもきっかけです。

年中の夏、公文式の国語に通い始めました。最初の2回は私と同伴で、やはり嫌がりましたが、意外にも鉛筆をあっさりと受け入れ、親の前ではあれほど嫌がっていた運筆をスラスラとやって見せました。鉛筆で書くだけならば、特に怖いことは起こらないと気づいたのでしょう。そして、彼の生真面目さもあり、「宿題、やってきてね。」の先生の言葉を、しっかりと守ってやり遂げました。毎日、文句も言わず淡々と。多少ひらがなで苦しむ部分はありましたが、拍子抜けするくらい本当に順調です。彼の素直さと、真面目さのおかげです。現在、小学1年生の漢字を学習するまでに到達しました。もちろん、もっと進んでいる子は大勢いますが、比べるのは野暮というもの。長男は本当に、できることを毎日やり遂げました。

そしてもう一つ、副産物的な素晴らしい効果を得られました。

それは、本を積極的に読むようになったのです。

期待は少しありました。書きだけでなく読みをしっかりと行う公文国語。読書のハードルがかなり下がるのではないかと。それが見事に的中し、絵本を自分から読んでくれるようになりました。

これ、何が良いかと言うと、長男に問題行動や間違えを指摘する際「本にやっちゃダメって書いてある」という言い方をすると、素直に受け入れることができるのです

長男は、暗黙の了解やお付き合いのルールを読み取るのが苦手です。その上、他人に自分の間違いを指摘されると、間違えを認めるよりも先に、指摘されたこと自体にショックを受けて落ち込んだり、「●●が僕を苛める!酷い!」と怒りだしてしまい、反省どころではなくなってしまいます。特性によるメタ認知の弱さと、精神発達の幼さが原因です。

これはね・・・ホント、どうしようもないのですが、特に困り感が強いです。

ですが、「本にはこう書いてある」「ここにやっちゃダメと書いてある」と言い、そのページを指差せば、嘘のようにすんなり受け入れるケースが多々あります。元々、人より物への興味が強い子だからなのか、他人の言動に影響を受けすぎる繊細さんだからなのか。恐らくその両方が理由でしょう。

↑こちらは、特に役に立った本です。4冊シリーズになっているのですが、イラストとひらがなのみで書かれていて、丁度今の長男の年齢に合った内容でした。

こちらに関しては全く想定していませんでしたが、大きな前進でした。

とにかく、長男は本を読むことが、彼の精神的な成長に大きく作用する。そう、確信することができました。

今後、もし学校生活などで躓いた際、立て直すヒントに本を活用してくれれば良い。それまでに、本好きの子になってもらえれば。そう思い、今は家庭内で色々な本を置くようにしています。

彼自身も、毎日私や弟に本の読み聞かせをしてくれています。良い方向に向かっていると良いな。

そんなこんなで、公文に入って丁度1年間。

得られた効果は大きかったです。

  • 鉛筆を握り、ひらがな、カタカナ、漢字まで書けるようになった。
  • 毎日の勉強習慣がついた。
  • 文字を読むことへのハードルが下がり、絵本を自分から読んでくれるようになった。

もうね、本当に感謝。絶対的、感謝。

その上で、今年度中で、公文は卒業することにしました。

もう、十分効果は得られたな。このまま、市販の問題集とワークにシフトチェンジしても、彼ならやれるんじゃないかな、と言うのが私の感想です。

正直、経済的に余裕があれば公文に国語を丸投げしても良かったのかもしれませんが、月7000円・・・我が家にとって、安い金額ではありません。次男も居ます。

あと、本屋で子供のワークを探すの、めっちゃ楽しい。国語も自分でやりたい。

公文国語、本当によかったです。まだもう少し、短い間ですがお付き合いねがいます。

回し者みたいですがね。やってて良かったです。公文式。

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