支援級か、普通級か

11月初めに、長男の進学先の意志を学校側に伝えます。

小学校1年生を、支援級で過ごすか、普通級で過ごすか。

以前から少しお話しておりますが、長男は知的のない発達障がいになります。ただ、教室を走り回ったり、授業の妨害をするタイプではなく、物静かで、一人静かに空想の世界に思考を羽ばたかせ、現実世界に戻ったときに困難が起こり、誰にも気付かれずに困っている。そういうタイプの子です。

授業自体は(一見)ちゃんと受けれる子なので、学校側の判定は普通級になります。

私自身は、普通級でもやっていけないことも無いけれど、担任および親がフォローをきちんとしなければ、中学年以降に不登校になるリスクが高い。そういう子どもだろうと思っています。

長男のようなタイプは、一見できるので支援を受けずらく、本人は困りごとを先生に上手く伝えられず、失敗して落ち込んだり、無理をして過ごすことになり、ある日疲労が爆発してしまうことが多いのです。

不登校のリスクを覚悟の上で、今のところ、普通級で行こうかと思っています。もちろん、迷ってはいますが、支援級にもデメリットがあるからです。

「発達障がいの子どもは皆、支援級(支援学校)へ!!」

と、声高々に叫ばれることも多くありますが、実はそう単純なことでもありません。

特に長男のように普通級でもやっていけなくはないグレーの子どもは、”普通級ではないデメリット”も多くあるのです。

一番は、高校の選択肢が大きく狭まる点。中学校に進学した際、支援級では内申点がつかず、公立高校の進学が認められません(現時点では。地域によって異なる)。

そのため、支援級に進学した場合、中学で確実に普通級に進むためにも、少なくとも小学校高学年までには支援級→普通級に進めたいところ。

我が家は中受を希望していますが、もちろん撤退もありうるし、私立中学に進学したとしても普通級環境に慣れさせるため、やはりどこかでの移動は必要だと考えています。

また、支援級は1クラス8名程度と人数が少なく、きめ細かく指導をしてもらえる代わりに、

  • 勉強のペースが遅れやすく、(うちの学区は)理社はやらない。
  • 友人関係が限定的になる。
  • 一度支援級に入ると、普通級に戻るのになかなか苦労する。

というデメリットがあります。

勉強のペースに関しては、最悪家でやるからそこは良いとして、問題はその下2つ。

長男は、社会性は弱いものの、友達と遊ぶのは好きなタイプなので、友人関係が限定されてしまうのは勿体ないと思っています。

さらに、支援級に実際に子供を進学させたお母さん方が、皆口を揃えて言うのです。

「一度支援級に慣れてしまったら、なかなか普通級の環境に戻すのは難しい。」

という点。支援級は1クラス8名程度で、個々に目が行き届く指導をしていただけますが、逆に言うと、その環境から30名前後のクラスに行く、というのは親の私が想像する以上に大変らしい。また、学年が上がるにつれて”支援級から来た子”という認識も出てくる。

もちろん、交流級(支援級に属していながら、普通級のクラスに授業を受けに行く)を利用し、徐々に慣れさせることも可能ですし、そうされている子も多く居るのですが。厳しいというのが、支援級ママの意見。それだったら、最初から普通級で良いのでは?と。

うーーーーーーーーん。

まぁ、悩みますよ。

だって、子どもの将来に大きな影響を及ぼす選択だもの。

決められないよ。担任がどんな人かもわからないのに、今決めてくださいって言われてもさー。

あーーーーーーー悩ましい!!!

ちなみに一応、私の住む自治体の就学相談のスケジュールを、ここに載せておきます。

就学相談とは、文字通り小学校入学の際に普通級か、支援級か、はたまた支援学校か。それを判断するための相談窓口のことで、うちの自治体は療育センター(発達が心配な子が相談する機関)が担当していました。

年中の3月から、相談窓口が開設され、そこに面談の予約の電話をかけます。

私は面談は6月になりました。早い人は4月からです。出遅れました。

面談は4回ありました。

①親のみ。子どもの療育歴や就園状況などをお伝えする。

②親子。子のみ別室に呼ばれ、相談員と1対1で簡単な検査(簡単な会話のやりとりができるか、物の名前や文字の読み書きの確認)を行う。

③親のみ。検査結果と相談員の見解(どの級が適していると思うか)を伝えられる。

④親のみ。進学先の意志を相談員に伝える。

だいたいこんな感じです。もちろん、たくさん相談したければ希望して回数を増やすこともできます。

④の意思決定までに、進学予定の学校の支援級および支援学校を見学することもできます。

また、②の子どもの検査の前後で、相談員自身が幼稚園に出向き、子どもの普段の様子を見てくれたりします。

この相談員という方たちは学校関係の仕事に就いていた人たちで、前職は様々。私は心理士の方でしたが、元校長先生だったという方も居るそうです。

さて、もうすぐ私は④の最終決定をする時期になります。

今月中に、学校見学と就学前健診が進学先の小学校であります。その様子を見て、最終的な判断をくだすことになるでしょう。

あーーーーー悩ましい。

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